« | »

2011/05/08純文学としての「エンドレスエイト」。『涼宮ハルヒの憂鬱』(角川書店)レビュー

涼宮ハルヒの憂鬱 ブルーレイ コンプリート BOX (初回限定生産) [Blu-ray]
涼宮ハルヒの憂鬱 ブルーレイ コンプリート BOX (初回限定生産) [Blu-ray]
 
み・み・みらくる みっくるんるん♪
というわけでKです。ボクは『ハルヒ』についてはよく知らないのですよ。本当に。
 
だから「エンドレスエイト」と呼ばれる事件についても、周りの人間の間では、「最低だ」(碇シンジの声で)という評判だったので、「これは是非観ないといけない」と思い立ち、観ました、皮肉れ者なので。一度も早送りすることなく。

なんというか、8話ずっと無限ループが続くという快挙(暴挙?)にファンは騒然となっていたようですね。制作費をどぶに捨てているんじゃないか、と勘ぐりたくもなるような文学的冒険です。
 
例えばテクノというのは、ずっと4ビートが続いて、そのうち眩暈が起こり始めます。何かが延々と続くというのは、基本的に耐えられないのと同時に、感覚が麻痺し始めます。
 
それと同様のことが起きるのです。
 
まず、疑問。いつまで続くの? 不安。まだ続くの? 焦り。え? 本当にまだ続くの? 怒り。マジかよ!!?? 怒号。ふざけんな!!! 阿鼻叫喚。一体いつになったら終わるんだ!!?? 諦め。もういいよ…… 終了。やっとか……長かった……リアルタイムで観ていたファン達の戸惑いと驚きと呆れと焦燥と不安と憤慨を思うと、胸が痛くなります。
 
しかし。ボクは結構楽しめて観られたな……これって、結局、純文学のようなものです。特にヌーヴォー・ロマンのように、意味を消し去り、細部を執拗に描き、物語の進度は滞留させ、繰り返し繰り返し同じ場面、セリフを続ける。間違い探しのように、カット割りやセリフの差異を視聴者は探す。
 
そういう、無意味という意味、ストーリーよりも情景描写に重きを置いている点、不条理なまでに反復を見せつけられ、不条理なまでに吐き気におそわれる点。緩やかな眩暈を起こす点。
 
それを楽しむことが出来るか? そこに全てがかかっています。
楽しむことが出来るのは、一部の病的な人間かエセ文学者かインテリ気取りか、はたまた純然たる文学の理解者か。
 
少なくとも、アニメを娯楽と捉えていらっしゃる方々にとっては苦痛以外の何物でもないことだけは良く理解できます。ボクも二度と見返そうなんて思いませんので(笑)
 
一話と二話、そしてすっ飛ばして八話を観れば話の理解には十分だと思います。
 
涼宮ハルヒの憂鬱 ねんどろいどぷち ハルヒ夏祭りセット (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
涼宮ハルヒの憂鬱 ねんどろいどぷち ハルヒ夏祭りセット (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
プラグインアーツはサブカルチャーメディアの普及と発展を応援しています。ランキングを見てみよう!
人気ブログランキングへ